命を守るために。「ハザードマップ」をチェックしよう!
地震、台風、大雨・・・日本に住んでいて、災害被害のニュースを聞かない年はありません。
石川県は比較的災害が少ない県ともいわれていますが、それでも2007年の能登半島地震や2018年の豪雪は記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。道路の冠水やのり面崩落も県内各地で起こっていますね。
ではいざ災害が起こったときに、避難する場所は知っていますか?近くに災害が起こりやすい場所があるかどうか知っていますか?
自分や家族の大切な命を守るために「ハザードマップ」をチェックしてみましょう。
「ハザードマップ」とは何なのか
「ハザード=危険」「マップ=地図」
その名前の通り、自然災害による被害を予測し危険エリアや避難場所をまとめた地図のことです。防災マップと呼ばれることもあります。
災害によって被害がちがうので、洪水、土砂災害など災害の種類ごとにハザードマップがつくられています。
ハザードマップは誰が作っているの?
石川県では国や県が被害予測データを想定し、それをもとに市町がハザードマップを作成しています。
どんな災害が載っているの?
水害(河川浸水洪水)
大雨による洪水の被害についてのハザードマップです。
川の氾濫が起きた場合、どの地域に水が来るのか(浸水範囲)、どれくらいの深さの水が来るのか(浸水深)が色別で表されます。
石川県では想定最大を1000年に一度の大雨、計画規模では50年に一度の確率の大雨を想定しています。
土砂災害
大雨や地震により、傾斜地の崩壊や土石流、地滑りが発生するおそれのある場所を表しています。
土砂災害のおそれがある区域は「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」、家の損壊や命の危険が生じるおそれのある区域は「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」に色分けされます。
地震災害
地震による地域の揺れやすさ、液状化現象の起こりやすさ、建物の倒壊による危険度などを示しています。
他にも、火山防災、津波、大規模盛土造成地などのハザードマップがあります。
自分が住む市町村のハザードマップをチェックしよう!
ハザードマップは市役所・町役場の防災担当窓口で入手することができます。
地域によっては新しいハザードマップができると各世帯に配布しているところもあるようです。
また、ウェブ上でもハザードマップを見ることができます。
国土交通省が全国の防災情報をまとめている「重ねるハザードマップ」では、複数の災害リスクを全国地図に重ねて表示させることができます。
重ねるハザードマップ【外部リンク】
また「わがまちハザードマップ」では、全国の市町村が公開しているハザードマップを簡単に探すことができます。
わがまちハザードマップ【外部リンク】
金沢市
野々市市
白山市
川北町
マイ・タイムライン(避難行動計画)をつくってみよう!
いさ災害が起こったとき、慌てずすぐに逃げることができるでしょうか?
余裕をもって逃げられるように事前に考えておくとよいのが「マイ・タイムライン」です。
1.どんな危険が身の回りにあるのか知っておきましょう
ハザードマップをみて、自分の身の回りで起きるかもしれない災害被害を知っておきましょう。
洪水で水が来る場所なのか、がけ崩れが起きやすい場所なのか、リスクを知ることが防災の第一歩です。
2.「どこに」「どうやって」逃げるか決めておきましょう
「ここは雨が降ると崩れるかもしれないから避けよう」
「この道は通行止めになるかもしれない」など、
いざ逃げる時にスムーズに避難所に行けるように、ハザードマップを見ながら道順をチェックしておきましょう。
意外と見落としがちなのが、外出中の避難方法です。家族がみんな自宅にいる時に災害が起こるとは限りません。
連絡が取れなくなった場合のことを考えて、学校や仕事に出ているときの避難場所もチェックしておき、誰がどこにいるのか把握できるようにしましょう。
3.「いつ」逃げるか決めておきましょう
大雨など災害発生のおそれがあるときには、状況に応じてとるべき行動を勧告する「警戒レベル」が発動されます。
高齢の方や妊婦さん、お子様など、避難に時間のかかる人がいる場合は警戒レベル3で避難、警戒レベル4では全員避難です。
自分の家の状況から、どの警戒レベルで避難が必要なのか確認しておきましょう。