視線をあげて気分もあがる。天井の仕上げに注目!【施工実例】
今回は天井に注目です。
動線や使いやすさには直接関係しないかもしれませんが、実はお部屋の雰囲気や広さの感覚に大きく影響する部分。
さまざまな天井仕上げと、取り入れる際のアドバイスを紹介します!
アクセントクロスを貼ってみる
天井に貼るクロスでよく選ばれるのは、圧倒的に「白」です。
これは床から壁、天井にかけて上に行くほど明るい色にトーンアップしていくことで、天井が広く開放的に感じられるため。
逆に、落ち着きを求める寝室や和室などでは、天井に暗い色を使う傾向が多くみられます。トーンを落とした天井にすることで、気持ちを静めリラックスできる空間になります。
吹抜けの天井では、広げた空間のまとまりをだすため濃い色のクロスを選ぶ場合も。木目と黒いインテリアがクールモダンな空間を演出しています。
木を楽しむ板張り天井
天井に木を張ることを「板張り天井」といいます。
部屋全体の天井を板張りにしてもいいですし、部分的に板張りにしてアクセントとして楽しむこともできます。
写真ではチェリーの羽目板をリビング天井のアクセントとして使っています。床の淡い木目とはまた違う濃い色を使うことで、軽やかさと重厚感が同居する空間に。
梁を見せてみる
構造体である「梁」をあえてみせることで、天井にアクセントを加えます。
階と階の間に通っている梁をみせるためには天井をあげなければいけません。つまり必然的に天井が高くなり開放感がアップします。
梁の仕上げには塗装する方法やクロスを巻く方法があり、塗装では元の木目が活かされます。
省令準耐火構造の場合は、法令に沿って不燃性のクロス仕上げとなります。
クロス仕上げの見せ梁。部屋の雰囲気にあわせ明るめの色合いに。
塗装仕上げの見せ梁。あえて塗りムラをつくりレトロ感を演出しています。
天井高さに変化をつけてみる
同じ部屋でも天井高さに差をつくることで、空間の雰囲気を変化させ視覚的にゾーニングすることができます。
開放的にしたい空間の天井は高く、集中したい空間の天井は低くするのがおすすめです。
リビング部分の天井を上げることで、ダイニング部分とリビング部分の境界をつけました。
キッチン部分の天井を下げた実例。ほどよいこもり感が生まれ、お料理に集中できる空間になります。
折上げ天井
天井の中心部分を周りより高く仕上げたものを、折り上げ天井といいます。お部屋が上品な印象になりますね。
勾配天井
屋根の形に沿って斜めに高くなっていく天井のことを勾配天井といいます。
部屋の上が屋根である必要があるため、平屋や2階リビングのように上階のないお部屋向けです。
間接照明を仕込んでおしゃれ空間に
直接照らさず、壁や天井などから反射した光で空間を明るくすることを「間接照明」といいます。
写真では下げた天井に照明を仕込み、天井で光を反射させて部屋全体を照らしています。
光源が直接目に入らないため、眩しさが軽減されます。また照明器具を隠すため天井がすっきりします。
間接照明がつくりだす陰影で、空間にニュアンスを与えてくれます。
天井仕上げの施工実例
キッチン・ダイニングテーブル部分の天井を下げ、木目のアクセントクロスを貼ったLDK。食事の場に特別感が生まれます。
黒いアクセントクロスに化粧板を組み合わせた天井が、明るい雰囲気のキッチンに比べ重厚な雰囲気に。
天井を上げ、塗装した梁を見せています。シャンデリアが下がることでより天井に目が向きます。
天井の一部を板張りにし、木や石の質感を楽しむリビングに。
キッチン・ダイニングテーブル上のダウンライト部分をくぼませてアクセントに。ドアや鉄骨階段と同じ黒色を使うことで空間に統一感を持たせています。
リビング部分の天井を折上げ、お部屋全体をエレガントな雰囲気に。
ダイニングのライト部分を埋込んでアクセントに。窓際のリビング部分は折り上げて明るく開放的な雰囲気に。
リビング部分を折上げ天井に。アーチ型ニッチなどの可愛い内装と相性ばつぐんです。
クロス仕上げの見せ梁。木の節を隠し、さらりとマットな質感に。
和室、キッチンダイニングの天井に変化を持たせ、メリハリある空間に。リビング部分は吹抜けで明るく。