【動画で解説】高気密ってどういうこと?気密測定の現場できいてみました
「高気密の家がいい」とは言いますが、高気密とはどういうことなのでしょうか?
気密測定を行う現場で清水が解説しました!
↓動画で見たい方はこちらからご覧ください。
↓文章で読みたい方はここから
清水「今日は建築中のモデルハウスで気密測定やりますんで、ちょっと中を見てみましょう!」
気密測定の準備
機器を設置します。
アイフルホームでは「送風機を用いた住宅気密性能の試験方法」の減圧法によって測定しています。
送風機を使って空気を外に排出して住宅の中を減圧状態にし、空気が外から室内に流入するようにして測定する方法です。
隙間の少ない高気密住宅ほど、流入してくる空気が少なくなります。
室内を密閉していきます。
開口部(窓やドア)を全部閉め、給気口や換気ダクトなどを塞ぎます。
清水「『高気密高断熱』っていうのは『高気密』と『高断熱』の組み合わせでできた言葉なんですけど、気密っていうのは、どんなに良い断熱材使ってもよくなるものではなくて、隙間をどれだけなくせるか。」
清水「(建てた)後で直すことができないので、工事中にいかに手間とお金をかけるか。
それによってその後の生活がだいぶ豊かに暮らせるのではないかと考えています。
ただ、住んでみないと体感できないですから、お客さんに(口頭の説明で)伝えるのは、ちょっと難しいですね。」
1回目の気密測定開始
清水「これはめちゃくちゃいい断熱材なんですけど、安い(性能の低い)断熱材でも、分厚くすれば断熱性能は高まります。」
清水「ただ(分厚い断熱材は)スイッチと干渉したりいろんな弊害が出るので、高い断熱材を薄く使って柱の中におさめて、要は欠損がない状態の断熱材の、どこの壁の断熱材も厚さは同じというやり方が一番です。」
清水「湿気って弱いところに集まってくるので、例えば極端な話この(建物の)中で、一か所だけ単板が一枚だけついてたらそこだけ断熱性能が急に弱くなる。で結露すると思いますし」
清水「基本的に家の中(全体)で均等な材料を使ってやるのが一番いい、生活もしやすくするコツだと思います。」
静かに回る送風機。自然とみんなの注目が集まります。
結果は・・・
1回目の気密測定終了
測定スタッフ「0.41㎠/㎡です」
清水「0.41?おおーっ!」
撮影スタッフ「今どういう?」
清水「(いい数値が出て)やったーって感じ^^」
清水「相当隙間面積が『C=0.4㎠/㎡』と隙間特性値が『n=1.33』なので結構目指すべき数値にはきています。これが1回目の結果ですね。」
※気密性は、家の延べ床面積に対して隙間面積がどれだけあるかのC値(相当隙間面積)で表されます。
C値(㎠/㎡)=家全体の隙間面積(㎠)/建物の延べ床面積(㎡)
隙間特性値(n)は1~2の間で評価され、1.0に近ければ小さな隙間が散在しており、2.0に近いほど大きな隙間が存在している状態であることを示しています。
空気が出入りしている隙間を探して、その部分をコーキング材などで埋めていきます。
清水「この後一回調整したので、今埋めたところで隙間がもっと小さくなってたら嬉しいなっていうのと隙間が減ったとしても、隙間が偏っていたりする可能性もあるのでちょっとずつ調整していきます。」
2回目の気密測定
測定スタッフ「0.36㎠/㎡です」
さらに隙間を埋めていきます。
3回目の気密測定
測定スタッフ「0.44㎠/㎡です」
清水「3回測定したんですけど、平均でC値が0.4㎠/㎡。で隙間特性値(n値)、隙間のバランスは大体1.3ぐらい出てましたんで、数値的には満足ですね^^」
これで気密測定は終了です。お疲れ様でした!
★高気密高断熱のメリット・デメリットはこちらのコラムで解説しています
なぜ「高気密高断熱」がオススメされているの?/家づくりコラム
★清水のYouTubeをもっと見たい方はコチラから
「家づくり」を包み隠さずお届けします!清水淳平のYouTube
↓動画はこちらからご覧ください。